こんにちは、Tatsuです。
ピアノの外観を見た時、
鍵盤の部分が白と黒の二種類が並んでいますよね。
互い違いに並んでいるかと思えば、
所々、黒い鍵盤が抜けている場所があります。
このピアノの鍵盤がどのような順番で並んでいるか、
ご存知でしょうか?
実は、白と黒の鍵盤の並び順には、
決まったルールがあるのです。
今回は、一見無秩序に並んでいるような、
ピアノの鍵盤の並び順についてご説明します。
白い鍵盤と黒い鍵盤の配置
まずは、白と黒の鍵盤の違いについて考えます。
色が違うということは、何かを区別しているということです。
演奏者に伝わるように意図的にしていると考えるべきでしょう。
では、一体何を区別しているのでしょうか?
パッと見た状態では、まず配置が異なっていますね。
白い鍵盤が下の列に並び、黒い鍵盤は上の列になっています。
つまり、白い鍵盤同士が同じグループ、
黒い鍵盤同士が同じグループに属しているということが、
見た目から分かります。
鍵盤の色ごとのグループ分け
グループ分けされている以上、
それぞれに共通する部分を持っていることになります。
では、それぞれどのようなグループに属しているのでしょうか?
答えは、鍵盤の音に「♯または♭」が付くかどうか、です。
グループ分けについて、結論から言いますと、
「白い鍵盤には♯または♭が付かない」
「黒い鍵盤には♯または♭が付く」
となります。
では、どうして黒い鍵盤には「♯または♭」が付くのでしょうか?
まず、白い鍵盤は「ドレミファソラシド」の音階が紐づきます。
そして、「ドとレ」「レとミ」の間の上に、
「ファとソ」「ソとラ」「ラとシ」の間の上に、
黒い鍵盤が挟まっている状態です。
黒い鍵盤に「♯または♭」が付くということは、
何かの音の半音上、または半音下を表しています。
つまり、黒い鍵盤の配置は、
半音上・下の音が存在する場所にあるのです。
先程の「ドレミファソラシド」に半音の音を入れてゆくと、
♯の場合は、「ド|ド♯|レ|レ♯|ミ|ファ|ファ♯|ソ|ソ♯|ラ|ラ♯|シ|ド」
♭の場合は、「ド|レ♭|レ|ミ♭|ミ|ファ|ソ♭ |ソ|ラ♭|ラ|シ♭|シ|ド」
となります。
なお、同じ位置にある♯と♭の音は、
表現が違うだけで同じ音を表しています。
この中で、「ミとファ」の間と「シとド」の間には、
半音の音が挟まっていません。
この理由は何故でしょうか?
正解は、隣り合っている音同士が、
半音上・下を表しているからです。
つまり、「ミ♯」=「ファ」、「ファ♭」=「ミ」であり、
「シ♯」=「ド」、「ド♭」=「シ」となります。
なお、楽譜の記載によっては、まれにこれらの隣り合った音を、
♯または♭を付けて表すことがあるので、
覚えておくと楽譜の勉強をするとなった時に便利かと思います。
まとめ
今回のまとめです。
- 白い鍵盤同士が同じグループ、黒い鍵盤同士が同じグループに属している
- 鍵盤の音に「♯または♭」が付くかどうか
- 白い鍵盤には♯または♭が付かない
- 黒い鍵盤には♯または♭が付く
- 黒い鍵盤の配置は、半音上/下の音が存在する場所にある
- 隣り合っている音同士が、半音上・下を表している場所がある
楽器とはその作りにも全て意味があります。
ピアノの作りも、鍵盤の配置が音と紐付いていることで、
演奏者に鍵盤と音がどのように紐付いているかを表していました。
この配置を覚えておくことで何の役に立つかというと、
鍵盤の位置を覚えて、演奏を速く正確にすることが出来ます。
ピアノ演奏をもっと楽にする方法として、
是非、鍵盤の配置を覚えておきましょう!
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