こんにちは、Tatsuです。
第1段階、第2段階と練習を重ねることで、
少しずつ演奏のバリエーションが増えてきましたね。
ですが、コードとメロディを両立するためには、
現状の練習方法では音の数が足りません。
J-POPのメロディをイメージすると判りやすいかと思います。
なので、今回は第3段階として、
右手の音の数を増やす練習をご説明しますので、
さらなるスキルアップを目指しましょう!
右手の音の数を2倍にする
今回も、「ジングルベル」のサビ部分のコードを使用します。
<サビ>
D D D D
G D E7 A
D D D D
G D A7 D
今までは、右手も左手も、
どちらも4つの音ごとに区切っていました。
そこから、以下のように演奏を変えてみます。
【右手】「①レ ②ファ♯ ③ラ ④ファ♯ ⑤レ ⑥ファ♯ ⑦ラ ⑧ファ♯/…」
【左手】「①レ ② ③レ ④ ⑤レ ⑥ ⑦レ ⑧ /…」
第3段階では、「D」一つに対し、
①〜④の組み合わせを2回続ける(⑤〜⑧の組み合わせ)ことで、
右手の音の数を2倍に増やします。
そして、左手の音の数はそのままとし、
右手の番号と同じタイミングで、
左手の音を演奏します。
この演奏方法では、
右手2音に対し、左手1音となりますが、
過去に練習方法として紹介した、左手の音の数を減らす方法が、
似たような表現になっています。
【右手】「①レ ②ファ♯ ③ラ ④ファ♯/レ ファ♯ ラ ファ♯/…」
【左手】「①レ ② ③レ ④ /レ レ /…」
この2つの違いは何かというと、
「/」を付けている場所が異なり、
音のまとまりの区切り=「フレーズ」が変わってきます。
「フレーズ」一つで使用する音の数が増えると、
同じ「テンポ(速さ)」で演奏した時に、
単純に倍速で指を動かす必要が出てくるのです。
つまり、右手の音の数を増やすということは、
演奏する曲の「テンポ」を上げることになります。
音の数を増やしてから、コードの音の分け方を変える
さらに、以下のような演奏を変えてみましょう。
【右手】「①レ ②ファ♯ ③ラ ④ファ♯ ⑤レ ⑥ラ ⑦ファ♯ ⑧ラ/…」
【左手】「①レ ② ③レ ④ ⑤レ ⑥ ⑦レ ⑧ /…」
右手の音の数は増やしたままですが、
今度は⑤〜⑧の音の分け方を、
①〜④と異なるようにしています。
この組み合わせで「D」を4回繰り返すと、
右手の演奏に動きが出て、
よりメロディ寄りな響きに近づきます。
この練習を繰り返すことで、
右手と左手の役割分担をして、
異なる動きが一度に出来るようになってゆきます。
まとめ
今回のまとめです。
- 右手の音の数を2倍に増やす
- 音のまとまりの区切り=「フレーズ」が変わる
- 演奏する曲の「テンポ(速さ)」を上げる
- 右手の演奏に動きが出てると、よりメロディ寄りな響きに近づく
- 右手と左手の役割分担をして、異なる動きが一度に出来るようになる
ピアノの鍵盤は数が多いですが、
つまりそれは、複数の表現を同時に出来るということです。
バンドの「ギター」と「ベース」を
同時に演奏できるというイメージが近いかもしれません。
複数のことを同時にするのは、
気を配るポイントが増えるので大変ですが、
一人の演奏で一つの曲を成立させる魅力もあります!
練習を繰り返すことで必ず上達しますので、
一つずつ着実に表現を増やしてゆきましょう。
次回は、左手の役割分担についてご紹介してゆきます!
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