こんにちは、Tatsuです。
音は空気中に響いて広がってゆくので、
演奏する場所によって音が変わります。
場所の状態を考えずに演奏すると、
自分ではイメージ通りに弾いていても、
聴いている人には違った印象になることがあるのです。
今回は、場所が与える影響を考え、
逆にそれを利用して演奏にプラスの要素とする方法を、
一緒に考えてゆきましょう。
演奏する場所の広さによる音の違い
演奏する場所の広さというのは、
その中で響く音の印象に影響します。
例えば、広い場所で演奏すると、
通常よりも音が響きます。
空間に音が反響して広がった音は遠くまで届きますが、
その反響が音の響きがぼんやりさせる面もあります。
狭い場所の演奏であると、
空間の響きは弱くなりますが、
聴いている人たちへ、はっきりと音が届きます。
ただし、演奏している場所に物が多いと、
障害物となり音の響きが悪くなるので、
一概に場所が広いからと言っても、
同じような印象になるとは限りません。
コンサートホールやライブハウスで、
観客と演奏者の間に障害物がないのは、
それによる演奏の影響を最大限に減らす目的もあるのです。
天気や空気の状態と演奏
天気や空気の状態も音に影響します。
例えば、湿度の高い日であれば、
空気中の水分が多いので、
音の響きが柔らかくなります。
反対に、天気の良い日や暖房を付けている日は、
空気が乾くので、あまり響かずカラッとした音になります。
空気中の水分が振動して音に影響を与えているので、
湿度による影響を考慮しておく必要があります。
また、電子ピアノではなく木製のピアノを使用している場合は、
ピアノ本体の多くが木材ですので、
それ自体が部屋の温度や湿度などに影響を受けたりもします。
演奏する場所に集まる客層
今度は、演奏を聴く人の立場から考えてみます。
例えば、ライブハウスのような場所で演奏する場合、
求められる演奏はどのようなものか考えると、
若い世代の人たちが聴く場合は臨場感を要求されて、
音量の大きさや激しい演奏などを求めるかもしれません。
コンサートホールなどで、クラシック曲を演奏する場合、
客層は演奏に集中し、聴き入る人たちが多いはずなので、
やわらかい音の響きや繊細な演奏を要求されることが多いでしょう。
演奏は聴きたい人が居てこそ成立するので、
自分が聴く側の立場になった時に、
どのような演奏を聞きたいかをイメージしておくと、
自分の理想に近い音に近づけることが出来るかもしれません。
まとめ
今回のまとめです。
- 演奏する場所の広さがその中で響く音の印象に影響する
- 演奏している場所に物が多いと障害物となり音の響きが悪くなる
- 天気や空気の状態も音に影響する
- 空気中の水分が音に影響を与えているので、湿度による影響を考慮する
- 自分が聴く側の立場になった時にどのような演奏を聞きたいかをイメージしておく
演奏する場所というタイトルを通して、
3つの観点から演奏に影響のある要素をご説明しました。
演奏技法には直接影響していませんが、
間接的に音への印象を変える要素ばかりです。
人の心に何かを伝えるものだからこそ、
そのシチュエーションや雰囲気を考慮し、
演奏に反映することが出来ると、
一味違う表現を見つけることが出来ると思いますよ。
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