こんにちは、Tatsuです。
前回の「テンポ」と同様、
ここまでの練習では「リズム」の説明を控えていました。
コード演奏中の「テンポ」の取り方があるように、
「リズム」の取り方もあります。
ですが、やる事が増えてきて大変ですよね。
楽しく演奏するためには、
事前の準備、つまり練習が欠かせません。
今回は、「リズム」の取り方に絞ってご説明します。
コードの演奏中に「リズム」を意識する
コード演奏中に「リズム」として意識すべき点は、
「どんなリズムで曲を演奏するべきか?」
という曲の表現方法に関わる部分です。
私は、曲の第一印象は「メロディ」にあり、
「リズム」=「メロディ」と言えるくらい、
密接な関係にあると考えています。
今まで勉強してきた、
使う音の種類を決める「コード」、
曲の速さを管理する「テンポ」、
これら二つの土台をしっかり固め、
ようやく「リズム」を意識できる段階に入ったと言えるでしょう。
「メロディ」と「リズム」の関係性
以前の記事でご紹介した「リズム」の意味は、
音同士の繋がり方を決めて、
メロディの土台となる形を作るのが、
「リズム」なのです。
というようにお伝えしました。
私が「リズム」と「メロディ」の密な関係を理解する時、
上記の意味を頭に置きます。
言い換えれば、「リズム」が決まれば、
「メロディ」を決められるのです。
言葉だけではイメージしづらい部分もあるので、
実際のコード演奏を通して、
「リズム」の設定方法を理解してゆきましょう。
コード演奏中の「リズム」設定の練習
過去の記事では、曲の歌詞を歌う事で、
「リズム」を覚える方法をお伝えしました。
今回ご説明する方法では、
歌詞を歌わなくても練習できる方法です。
(ただし、両方やる方が効果はあります)
以下のコードで練習しましょう。
【右手】「①レ ②ファ♯ ③ラ ④ファ♯/レ ファ♯ ラ ファ♯/…」
【左手】「①レ ②ラ ③レ ④ラ /レ ラ レ ラ /…」
上記のコードにある、①〜④の順番の記号に対し、
音同士の間隔を守って演奏します。
音と音の間隔を一定にすると「リズム」は安定し、
音と音の間隔を崩すと「リズム」は不安定になります。
お気づきの方もいるかもしれませんが、
「テンポ」と「リズム」で意識する場所は一緒で、
考えるべき事が異なるだけなのです。
ですが、意識する場所が一緒だと混乱するので、
右手側の演奏で「リズム」を整え、
左手側の演奏で「テンポ」をコントロールする、
というように分けておくと楽です。
この分け方をしておくと、
以下のようなコードを演奏する時に分かりやすくなります。
【右手】「①レ ②ファ♯ ③ラ ④ファ♯ ⑤レ ⑥ファ♯ ⑦ラ ⑧ファ♯/…」
→①〜⑧の音の間隔で「リズム」をコントロールする
【左手】「①レ ② ③レ ④ ⑤レ ⑥ ⑦レ ⑧ /…」
→①、③、⑤、⑦の音の間隔で「テンポ」をコントロールする
まとめ
今回のまとめです。
- 「リズム」=「メロディ」と言えるくらい、密接な関係にある
- 「リズム」が決まれば、「メロディ」を決められる
- 音と音の間隔を一定にすると「リズム」は安定する
- 右手で「リズム」を整え、左手で「テンポ」をコントロールする
今回の練習方法で、
「右手」=「リズム」、
「左手」=「テンポ」、
という役割分担を明確にしました。
ピアノの演奏者が、両手で異なる動きをして、
複雑で難しいことを行っているように見えるのは、
それぞれの役割に従った動きだからです。
あらかじめ決めた役割に合わせて、
音を振り分けて演奏していれば、
音が安定して綺麗に聴こえるようになります。
そして、「コード」、「テンポ」、「リズム」、
これらのポイントをコード演奏で意識できれば、
最後のステップ、「メロディ」に辿り着きます。
次回の「メロディ」編に入る前に、
今一度、過去の練習を振り返っておきましょう!
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